
古代ギリシャ神話の12の神々が集いし
オリンポス山は、神話や巡礼の舞台としてだけではなく
薬用植物で溢れている楽園でもあります。
オリンポス山はヨーロッパで最も植物学的に多様な地域の一つで
1,700種以上の植物が記録されており、その多くは固有種です。
ギリシア初の国立公園であり
ユネスコの生物圏保護区にも
指定されています。
エーゲ海から風にのって運ばれた塩の結晶が
山にぶつかり独自活性した薬用花。
この山は古来から伝わる薬草学の中心地。
植物達の宝庫。山自体が巨大な薬箱です。
パイオンと呼ばれるオリンポスの神々の医師。
彼らは傷ついたアレスやハデスといった神々を癒すために
オリンポス山の薬草を傷口に塗って
ケアしたとされています。
また古代ギリシアの西洋医学の父ヒポクラテスは、
排出機能を促し、巡りを整えるために
オリンポス山のハーブを患者へ
処方していたという歴史も文書化されています。
古代ギリシャ戦士、修道士、植物学者、
医師、哲学者、薬剤師、
ヒーラー、自然療法医など
この山に自生する薬用植物と湧き水を使用して
薬草学の知識に基づいて薬を調合し
地元の人々や巡礼者の心身を
ケアしてきました。
オリンポスマウンテンティー、
セントジョーンズワート、マジョラム、フェンネル、
タイム、オレガノ、ローズマリー、ミント、
ヘリクリサム、カモミール・・・
今日ギリシャで見られるハーブや薬用植物は
数千年前の古代ギリシャ時代で採取されていたものと
同じものであり植物の薬効や用途は今も変わらない。
地中海料理の風味、味付け、
飲用としてだけでなく
薬用としても利用されています。
神話と生物学が織りなす壮大なストーリー。
かつての神々や偉人達も私達と同じようにこの山を歩き、花を収穫し、この景色を見ていたのだろうと思いを馳せると胸が躍る。
そして何気ない木々、植物、川から雄大な物語が見えてくる。
日々とっかえひっかえされ変わり消えていくこの情報化社会の中いつまでも変わらずそこにあり続ける自然の静かな力強さを私たちに思い起こさせてくれます。
私たちはテッサロニキ大学と共同で研究し植物遺伝学資源研究所の化学、薬学、医療微生物学の分野の専門家チームを作り、長年の研究を通じて何百種類ものオーガニックハーブを分析し最も効果的な方法で組み合わせてお肌に結果の出る植物コスメを開発しました。
この何世紀にもわたって受け継がれてきたオリンポス山の植物遺産へ現代の科学の息吹を吹き込みます。